2018年3月31日土曜日

NHK「マッサン」第5週「内助の功」・「マッサン」に学ぶ夫婦仲。

楽しみな朝ドラ「マッサン」。
「マッサン」の政春とエリーの姿から、夫婦仲を学んでみたいと思っている。
今週は「内助の功」という題名である。
夫婦仲を学ぶにあたって、とても楽しみなのはやはり「内助の功とはなにか」という難題である。
「内助の功」という言葉は聞いたことはあるが、その内容というと、いまだに誰も解説できないのではないだろうか。
きょう、月曜日の放送でも、エリーは「自分にできること」「自分にしかできないこと」に関して、とても悩んで考えていた。
エリーはどんな「内助の功」を見つけ出すのだろうか。
これからの放送が楽しみである。

もしも、「内助の功」に明確な定義が定まるなら、そしてその定義が、外で働く一人前のお給料に匹敵するのなら、それは主婦業の仕事として、社会の中で認められることになる。
とても残念なことに、今の社会では、欧米でも日本でも、「内助の功」はあって当たり前のものであって、一人前の働きとはみなされない。
そのために、さまざまな女性に関わる問題が起こっているように思われる。
たとえば、家事や育児に関わる仕事がとても大変である、という主婦の声は、経済的な見地からは認められない。
家事も育児も外での仕事も、やって当たり前、となる。
こうしたところから、女性への偏見や男女平等とは言いかねる状況も生まれているのかもしれない。

ところで、エリーの内助の功、というと、一番先に思いつくのは、やはり、政春が仕事で疲れて家に帰った時に、「好きな女性がいる」ということである。
好きで一緒になった仲なので、家に帰ったら、世界で一番大好きな女性が、政春に買ってもらった可愛らしいお洋服を着て、髪もきれいに整えて、笑顔で「おかえりなさい」と言ってもらったら、それだけで、いっぺんに疲れも吹き飛ぶ。

女性や妻の役割が「癒し」だけだとすると、そんなことを言ったら叱られてしまいそうだ。
しかし、家に帰ったら、「鬼」が待っているとすると、こんな恐ろしいことはない。

夫が、仕事ががんばれるように下支えをするのが、妻の仕事だとするなら、やはり自宅では、笑顔で可愛らしく迎えるのが、仕事の一番の支えになるように思う。

また、エリーはすでに始めているが、女性は女性同志のコミュニティを作ることは、とても大事だと思う。
女性が集まって井戸端会議、お茶のみ話を行うのは、主に情報交換のためである、と脳医学的に言われているようだ。
この情報交換がいかにうまくできるかは、妻の腕の見せ所ではないだろうか。

近所の情報、会社内部の情報、今話題の商品についての情報、女性たちのもっぱらの関心事は何か、どこのおうちでどんな冠婚葬祭があったか、こうした情報は、男性の仕事にとって、間接的に役立つものなのではないか。
おそらく、私の予想であるが、政治にも選挙にも、商売にもヒット商品のコピーライティングにも、こうした「女性の本音」は、とても大切な情報である。
その本音は、井戸端でしか語られない。
それを、会議の一員として話して語ってそして耳を研ぎ澄ませて聞いてきて、それを「自宅で」夫にだけ話して聞かせるのは、妻だけの仕事である。
情報網、情報源というのは、とても大事なものである。

ただし、単なるうるさいおしゃべりにならないように、気を付けなければならない。
男性が相談したいと声をかけたときに、「受け身で」行うことが大切かもしれない。

また、女性のコミュニティにおいて、とても信頼されている妻が、一心に夫を尊敬している、というその態度も、「内助の功」になるかと思う。
これは、社会での信用の問題である。
男性は、一般的に口下手であったり、コミュニケーションが不足がちであったりする。
また、男性同志の信頼関係において、何をもって測るか、というものさしもある。
そうしたときに、家で一緒にくらしていつも一緒である、妻が、幸せそうである、夫を信頼している、というのは、外から見て、この夫への信頼が高まるものではないか。
そうしたことが、夫の仕事がうまくいくための、内助の功になるのではないかと思う。

また、女性が内気で弱気で可愛らしいときに、家で小さくなっていると、とても可愛い。
可愛い妻の姿を見ると、がんばろう、という気持ちになれるものだ、と何かのサイトで書いてあった。
きょうのエリーは、すねて甘えてとても可愛かった。
こんな姿を見たら、やっぱり守ってあげよう、男が強くなろう、という気持ちになるのではないかと思う。

「内助の功」は、いろいろな形があるが、決して「外助の功」ではない。
夫の仕事にでしゃばって、契約を取り付けてきたりしないように、気を付けてほしいものである。
可愛いエリー、がんばれ!

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