2018年3月31日土曜日

NHK「マッサン」第3週「住めば都」感想。

抜群に楽しい朝ドラ「マッサン」も第三週に入った。
だんだん、どんなふうに見たらいいのか「見方」がわかってきたかんじがする。
相手によってこちらの態度をそれなりに変化させて、言葉遣いやうなづきかたも変えるように、ドラマによって、視聴者の態度もそれなりに、変えるほうがいいのかもしれない。
ともかく、「マッサン」は、面白い。楽しい。明るい。
これはコメディというものなのだろう。
何かすごく大きなテーマを持ってそれを訴えようとするドラマもあるのかもしれないが、笑いあり、涙ありで、感情や心に訴えて、朝から心に笑顔をくれるのも、ドラマの大切な役割なのかもしれない。

それに、関西弁がとても調子が良くて、笑ってしまう。
15分を観終わったあとは、家族と関西弁でおしゃべりしてしまうほどだ。
関西というのは、実際にこういうところなのだろうか?
だとしたら、すごく楽しい。行ってみたい。

それに、女性が強い、というか女性たちが元気である。
しゃしゃり出てきてあつかましい。
言葉にはりがあるし、態度も大きい。

今週のマッサンは、エリーとふたりで新婚生活を暮らすための、貸家を決めた。
これが、「住めば都」の「住めば」に当たるのだろう。
そう考えてみると、今回のドラマの週間タイトルは、つぎつぎと日本のことわざというか、いろはガルタみたいな言葉が飛び出してきてこれが、日本人のハートにぴったりフィットする。

なんだか今週は、地方創生もあるしリニアもあるし、地方だって「住めば都」なのではないか、と考えてしまうのである。
外国から来たエリーにとっても、「住めば都」という日本のことわざは、一生の座右の銘ともなることばなんじゃないか、と思う。

それにしても、このダンナ・マッサンの、抜けているかんじ、というのはどうなっているんだろう?
部屋を決めるときも、見たこともない知り合いでもないキャサリンの言うことで決めてしまって、契約するときは、家主さんに親指をつかまれて拇印を押されてしまった。
引っ越し祝いに部屋におく大きな置物は、ライバル会社サントリーのカモキン社長からの贈りもの・虎である。
もうちょっとロマンチックな置物はないのだろうか?

しかも、その虎というのは、カモキン社長の干支だというのだから、縁起もなにもあったもんじゃない。
この、サントリーは、エリーちゃんに、パフュームの贈りものまでしているのだから始末がわるい。

三週間かかって、登場人物が出そろってきたかんじである。
どの人も、ひとくせもふた癖もあるような、にぎやかな人たちで、そのなかで、なんだかボウッとしているのが、主役のマッサンであるが、こんなにぎやかな人付き合いのなかで、情熱を通していけるところが、うらやましくもある。

マッサンのウイスキー造りは、こうしたにぎにぎしいエネルギーの場から、創造されていくものなのかな、と思うと、本当にこれからも楽しみだ。


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